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28/日本市場参入 約8分

官公庁のオンプレミス・プライベートクラウド導入:データを国内の管理下に保つAI・ソフトウェアの選定

公共部門でソフトウェアやAIを導入するとは、データが存在してよい場所、すなわち信頼された国内の管理された環境を、まずご自身で定めることを意味します

日本の官公庁や公共部門でソフトウェアやAIの導入をご検討される際、製品の機能とはほとんど関係のない要件が、最初に評価の可否を左右いたします。そのソフトウェアとデータを、どこで実行してよいか、という要件です。官公庁のお客様、そしてその隣に位置する重要インフラの規制対象事業者は、オンプレミスであれプライベートクラウドであれ、自らの管理下にある信頼された国内データセンターでの展開を求められることが少なくありません。海外でホストされるマルチテナントのパブリッククラウドしか提供しない製品は、評価が始まる前に候補から外れてしまうことがございます。本稿では、なぜ公共部門で管理された展開が求められるのか、その展開がどのような形をとるのか、そして導入される製品と提供体制に何をご確認いただくべきかを、お客様の視点でご説明いたします。

官公庁展開の管理境界

SC-BD-05 · REV A · 2026.07

官公庁の管理境界 · 国内
信頼された管理環境

オンプレミス

buyer-run · dc.jp

プライベートクラウド

single-tenant

保存データ

residency · audit

データソースの取り込み
データは境界外へ出ない
更新は管理下で取得
国外

パブリッククラウド

multi-tenant · abroad

ISMAPはクラウド型サービスの経路であり、国内での管理された展開は、同じ管理の問いに別の経路で答えます。

境界図。オンプレミスとプライベートクラウドのワークロード、および保存データは信頼された国内の管理境界の内側に置かれ、国外でホストされるマルチテナントのパブリッククラウドは外側にあります。データソースは内側へ取り込まれ、更新は管理下で取得され、データは境界の外へ出ません。
01

公共部門が管理された展開を求める理由

日本の官公庁のデータには、居住性、主権、そして管理に関する期待が伴い、国外の共有パブリッククラウドではこれを満たせません。機微な市民データや行政データは、日本の国境内に、買い手または信頼された国内事業者が管理し、日本の法と監査に服するインフラの中にとどまることが期待されます。懸念は具体的です。誰が物理的にハードウェアにアクセスできるのか、どの法域がデータを統べるのか、そして事業者はデータが決して国外に出ないことを保証できるのか、という点です。幅広い官公庁ワークロードにとって、国外でホストされるマルチテナントサービスは、製品自体のセキュリティがどれほど強固であっても、これらの問いに答えられません。

02

オンプレミスとプライベートクラウドの定義

管理された展開は、主に2つの形をとります。オンプレミスとは、ソフトウェアがお客様自身のデータセンターで、お客様が運用するハードウェア上で動作することを指し、物理的および法域的な管理をお客様に与えます。プライベートクラウドとは、お客様専用のシングルテナント環境を指し、お客様の施設内、または信頼された国内プロバイダーが国内データセンターで運用します。専用インフラによる分離と、マネージドプラットフォームの運用のしやすさを併せ持ちます。いずれもデータを信頼された国内の境界内にとどめます。違いは誰がハードウェアを運用するかであり、適切な答えはお客様自身の体制と方針によって決まります。

03

導入する製品に確認すべきこと

マルチテナントのパブリッククラウド専用に作られた製品は、そのまま官公庁のデータセンターに持ち込むことができません。ご検討される製品が、分離されたシングルテナントのインスタンスとして展開でき、お客様が管理する環境で動作するようにパッケージ化され、提供元のクラウドへの常時接続なしで運用できるかを、まずご確認ください。具体的には、清潔なインストールとアップデートの仕組みがあること、提供元のマネージドサービスを前提としない構成が取れること、そして部分的または完全にエアギャップされたネットワークで動作できることです。オンプレミスとプライベートクラウドを当初から想定して設計された製品は公共部門の要件に対応できます。そうでない製品は、導入に先立って再設計を要し、評価の対象から外れやすくなります。

04

認証と調達

管理された展開は、日本の正式な保証制度と並び立ちます。政府のクラウド調達枠組みであるISMAPは、公共部門向けに評価済みクラウドサービスの登録簿を維持しており、クラウドモデルで提供されるサービスにとって関連する経路です。オンプレミスとプライベートクラウドの展開は、同じ根底にある懸念、すなわちデータが信頼された管理環境の中にとどまること、を別の経路で解決します。お客様は、その両方を理解しておかれると選定がしやすくなります。どの官公庁ワークロードが登録済みクラウドサービスを想定し、どのワークロードがお客様自身の管理環境での展開を想定するのか、という見極めです。両者は、管理という一つの問いに対する、互いを補完する答えです。

05

導入と運用をどう体制化するか

実務的なアプローチは、製品と国内パートナーを組み合わせることです。製品は、シングルテナントのオンプレミスおよびプライベートクラウド展開を、例外的な対応にとどめず、第一級のモデルとして支えるものをお選びください。提供体制は、そのソフトウェアを国内で、日本語で運用または支援でき、官公庁のお客様に対して責任を持てる、信頼された国内の存在を通じて動くことが望まれます。展開、サポート、調達関係を担う国内パートナーがあれば、海外製の製品であっても、日本の運用部門をゼロから構築することなく、居住性と管理の要件を満たしながら導入いただけます。日本で滞りなく導入が進む案件では、管理された国内展開が、しぶしぶ認める例外ではなく、選定の中核に据えられております。

// 要点

押さえておきたいポイント

  • 日本の官公庁や重要インフラの買い手は、オンプレミスまたはプライベートクラウドで、自らが管理する信頼された国内データセンターでの展開をしばしば求めます
  • 海外でホストされるマルチテナントのパブリッククラウドしか提供しない製品は、評価が始まる前に候補から外れることが少なくありません
  • オンプレミスはお客様がハードウェアを運用し、プライベートクラウドは専用のシングルテナント環境を指します。いずれもデータを国内にとどめます
  • 導入する製品は、分離されたシングルテナント展開に対応し、提供元のクラウドへの常時接続なしで、時にエアギャップ環境で動作する必要があります
  • ISMAPはクラウドモデルのサービスの経路であり、オンプレミスとプライベートクラウドは同じ管理の問いに別の経路で答えます。国内パートナーが両方を実現します

// よくあるご質問

よくあるご質問

Q1

日本の官公庁が、なぜオンプレミスやプライベートクラウドでの展開を求めるのですか?

官公庁のデータには居住性、主権、管理に関する期待が伴います。機微な市民データや行政データは、日本国内に、買い手または信頼された国内事業者が日本の法域のもとで管理するインフラにとどまることが期待されます。海外でホストされるマルチテナントのパブリッククラウドは、誰がハードウェアにアクセスでき、どの法がデータを統べるのかに通常答えられず、多くのワークロードで候補から外れます。

Q2

オンプレミスとプライベートクラウドの違いは何ですか?

オンプレミスとは、ソフトウェアが買い手自身のデータセンターで、買い手が運用するハードウェア上で動作することを指します。プライベートクラウドとは、専用のシングルテナント環境を指し、買い手の施設内、または信頼された国内プロバイダーが国内データセンターで運用します。いずれもデータを信頼された国内の境界内にとどめます。違いは誰がハードウェアを運用するかです。

Q3

パブリッククラウドで提供されるサービスを、官公庁で導入できますか?

評価済みクラウドサービスの登録簿であるISMAPを通じて、可能な場合がございます。これはクラウドモデルで提供されるサービスの経路でございます。ただし、多くの官公庁ワークロードは、依然としてお客様自身の管理環境での展開を想定します。ご検討にあたっては、登録済みクラウドの選択肢と、オンプレミスまたはプライベートクラウドでの展開の両方に対応できる製品かどうかを、公共部門の要件の幅に照らしてご確認いただくとよろしいかと存じます。

Q4

オンプレミス展開は、ソフトウェア製品に何を求めますか?

製品は、ベンダーが管理しない環境で動作する、分離されたシングルテナントのインスタンスとして展開でき、ベンダーのクラウドへの常時接続なしで、時に完全にエアギャップされたネットワークでも動作する必要があります。これは、清潔なインストールとアップデートの仕組み、そしてベンダーのマネージドサービスを前提としない構成を意味します。マルチテナントのクラウド専用に設計された製品は、まず再設計を要します。

Q5

オンプレミスのソフトウェアやAIを、どのような体制で導入・運用すればよいですか?

ソフトウェアを国内で、日本語で展開・運用・支援し、官公庁に対して責任を持てる、信頼された国内パートナーを通じる体制が現実的でございます。展開、サポート、調達関係を担う国内パートナーがあれば、海外製の製品であっても、日本の運用体制をゼロから用意することなく、居住性と管理の要件を満たしながら導入・運用いただけます。

最終更新:

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