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01/サイバーセキュリティ 約2分

DMARCの導入で確認したい効果と限界

送信元の棚卸し、認証の確認、運用方針の見直しを進めるために。

DMARCは、自社ドメインを使ったメールの認証結果と、認証に失敗したメールの扱いを受信側に伝える仕組みです。導入では、DNSレコードの設定だけでなく、正規の送信元を把握し、業務メールを止めないための確認が必要です。すべてのフィッシングや詐欺を防ぐ仕組みではありません。

DMARCの判定と受信側の処理

SC-FL-02 · REV A · 2026.07

01SPFまたはDKIM

認証

02From欄との整合性

DMARC

03公開ポリシー

none / quarantine / reject

04受信側の判断

他の対策も併用

処理の概念図です。認証の成功やrejectの設定だけで、配信結果が決まるものではありません。

認証されたドメインとFrom欄の整合性を確認し、受信側が他の情報も用いて処理を決める流れです。
01

SPF・DKIMとアライメントを確認する

DMARCは、メールのFrom欄に表示されるドメインと、SPFまたはDKIMで認証されたドメインとの整合性を確認します。整合したSPFまたはDKIMのどちらかが成功すれば、DMARCは成功します。ただし、認証に成功しても受信トレイへの配信が保証されるわけではありません。

02

ポリシーはメールの使い方に合わせて選ぶ

p=noneは、認証失敗時の扱いについて送信側の希望を示さない設定です。p=quarantineは不審なメールとしての扱い、p=rejectはドメインの使用が正当でないという判断を伝えます。最終的な処理は受信側が決めます。転送やメーリングリストの影響も確認してください。2026年5月のRFC 9989では、従来のpctタグが削除されています。

03

配信事業者の要件と法令を分けて確認する

GoogleとYahooの大量送信者向け要件では、DMARCの最低限のポリシーとしてp=noneが認められています。Microsoftの2025年5月からの要件は、Outlook.comなどの個人向けサービスに大量送信するドメインが対象です。これらを、日本のすべての企業にp=rejectを義務付ける規制と混同しないことが大切です。

04

送信元と運用担当者を整理する

ドメイン、サブドメイン、業務システム、外部の配信サービスを棚卸しし、それぞれの管理担当者を決めます。SPFやDKIMの整合性と認証失敗の原因を確認してから、ポリシーを見直します。類似ドメインへの対策、アカウント保護、振込先変更の確認手順なども、別の対策として整備します。

出典・参考資料

// 要点

押さえておきたいポイント

  • SPFとDKIMの両方の成功が必須というわけではありません。
  • DMARCの判定とメールの最終的な処理は区別します。
  • 配信要件、調達条件、法令上の義務は、それぞれ確認します。

// よくあるご質問

よくあるご質問

Q1

p=rejectなら、すべての詐欺メールを防げますか?

防げません。DMARCの対象は、From欄のドメインの認証です。類似ドメインや乗っ取られたアカウントからの攻撃には、別の対策が必要です。最終的な処理も受信側が判断します。

Q2

大量送信者には必ずp=rejectが必要ですか?

引用したGoogle、Yahoo、Microsoftの個人向けサービスの要件では、最低限のDMARCポリシーとしてp=noneが認められています。対象となる送信量や、SPF・DKIM、アライメントなどの要件は別途確認してください。

最終更新:

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利用中のドメインと配信サービスを確認し、Valimailによる送信元の把握、SPF・DKIM・DMARCの設定と運用を検討します。現在の認証状況に応じて、技術検証とライセンスをご案内します。