StrategyCore
リソース一覧へ
07/サイバーセキュリティ 約2分

DMARCを監視から強制運用へ移す前に

正規の送信元、転送の影響、変更後の確認と復旧手順を整理します。

p=noneからポリシーを変更するときは、業務メールへの影響を確認する必要があります。対象ドメイン、検証済みの送信元、配信に問題が生じた場合の連絡先と復旧手順を決めて進めます。一定の期間で必ず完了する、あるいは正規メールへの影響が一切ないと約束できる作業ではありません。

強制運用への変更計画

SC-TL-01 · REV A · 2026.07

01棚卸し

ドメインと担当者

02検証

認証・転送

03変更

承認したポリシー

04監視

配信・復旧判断

所要期間や、正規メールに影響がないことを保証する図ではありません。

送信元の整理、認証の検証、承認した設定変更、継続監視の流れです。
01

送信元と担当者を洗い出す

集約レポートに加え、DNS設定、システム台帳、各部門への確認を使って送信元を整理します。レポートに現れた通信だけでは、すべての業務システムを把握できません。季節的な配信、利用頻度の低いシステム、子会社のサービスも確認し、設定変更を承認できる担当者を記録します。

02

認証とアライメントを検証する

正規の送信元ごとに、From欄と整合するSPFまたはDKIMの成功を確認します。独自ドメインの設定、DKIM鍵、SPFの評価制限も確認対象です。転送やメーリングリストでは、正規のメールでも認証結果が変わることがあります。再現に使えるメールと判定結果を残します。

03

現在の標準と受信側の対応を確認する

2026年5月のRFC 9989はRFC 7489を置き換え、pctによる割合指定を削除しました。新しいテスト用タグも、各受信サービスの実装を確認せずに使えるとは限りません。対象を管理できるドメインやサブドメインで検証し、実際のレポートを見て変更計画を立てます。割合を指定すれば安全に移行できる、という説明は適切ではありません。

04

変更後も監視と見直しを続ける

合格基準、変更日時、監視担当、設定を戻す条件と権限を決めます。転送などの利用状況を踏まえてquarantineやrejectを選び、受信側での扱いも確認します。移行後に追加された配信サービスや設定変更を確認できる運用まで整えておくことが大切です。

出典・参考資料

// 要点

押さえておきたいポイント

  • 正規の送信元と、設定を変更できる担当者を明確にします。
  • 旧標準のpctに依存した移行手順を見直します。
  • ポリシーの変更後も、新しい送信元と配信への影響を確認します。

// よくあるご質問

よくあるご質問

Q1

段階的に移行すれば、正規メールへの影響はなくせますか?

影響をゼロと保証することはできません。送信元の棚卸しや検証でリスクを減らし、転送やメーリングリストも確認します。問題が起きた場合の監視と復旧の条件を事前に決めてください。

Q2

pct=25を使って移行すればよいですか?

RFC 9989ではpctタグが削除されています。旧設定をそのまま移行手順に使わず、受信側の実装と配信事業者の要件を確認し、管理できる範囲で検証してください。

最終更新:

正規メールを確認しながら、DMARCポリシーを変更する。

対象ドメイン、正規の送信サービス、現在のSPF・DKIM・DMARC設定をお知らせください。貴組織のメール管理者と認証・配信テストの項目を整理し、ポリシー変更の承認者、変更後の監視、問題発生時に設定を戻す手順を確認します。